御縁がありまして!
連日夕方になるとゴロゴロと雷が聞こえるようになりましたが、今日も最高のお天気!
梅雨は何処へ行ってしまったのでしょうかねぇ
瓦屋星ブラザーズ、眼鏡してない方のほしあにです
前にFBでも上げたかな?
震災修理の3次...修理のオハナシです
一度目は震災直後、瓦屋を待てど暮らせど来ない...本当に瓦屋さんみんな間に合いませんでした。本当に申し訳ございません。
結局、訪問でどこからか来た業者へ頼んでしまったそうです。
でも、雨漏りは止まらず
二度目、地元業者なら信頼できるだろうと地元業者で構成されるリフォーム団体へ申し込んでみたそうです。
大掛かりな工事になるのを懸念してか、必要最小限にとどめて修繕した様子でした。
しかし...今度は全然違う場所からの大量の雨漏り...家財も破損まで...
私が今回のお客様の立場だったら、瓦はもう要らない。トタンにしてくれ。となっている事と思います。
三度目、それでも瓦を信用してくださったお客様が、昔から頼んでいる地元の電器屋さんに「瓦屋知ってる人居ない?」と聞いてみたそうです。
そこで私がご紹介を受けお邪魔させて頂く事になりました
一番の原因はこの谷銅板の穴あきでした
瓦との相性が悪い説、酸性雨説、排ガス等の窒素酸化物説、銅板の品質説
沢山原因は予測されていますが、近年銅板を保護する緑青が剥がれてしまい再形成される前に緑青が流されてしまう事に原因がある様です。
外して裏返すと一目瞭然
表から見えなかった穴や、ヒビ、薄切れが見つかります
穴だけ一時的に補修する方法もありますが、発見できなかった亀裂からまた雨漏りを繰り返したりします
厚めの銅板に入れ替えてまた30年後に...という方法もありますが、ステンレスで入替が一般的になっています
銅板に比べると、途轍もなく硬く施工性は劣りますが穴が開く事はありません。
それから、瓦の曲がってしまっている所を発見。(黄矢印)
地震でずれてそのままかと思いきや...
上に乗ってる棟は直してある!!
はい。肝心の下の平瓦は直さず、上の部分だけ直してました。
↓私が行った修繕後。さてどこが変わったでしょうか?間違い探しみたいですね~
瓦屋さんはお分かりになりますね。
平瓦の部分を直さなくてはいけないので、上の棟部分を解体します
すると、途中から継ぎたしの跡が。土の部分は新築時の物。右に見える黒い漆喰部分は後からの物。
修理でよく見かけますが、実は新築時既に正解な納まりになっていない場合があります。又、地震でずれてしまっている場合があります。
修理専門を謳う俄か瓦屋は先に納めてある状態が、不正解であっても正解な納まりを知りませんので、不正解なまま納めてしまう事があります。
大事な施工ポイントを外してやり直しているので、新しく使用した漆喰が数年で溶けてしまいました
外からは見えない箇所なので、平瓦をずらして無理やり納めてしまっています
訪問してくる業者や、修理専門を謳う業者、HPがあって施工例等が掲載されている業者もいますが、私達“瓦の専門家”目線で施工写真を見ただけでアウト~~~となる業者が多いです。残念ですが。
業者選びは、まずは昔からお付き合いのある良く知っている方に聞いてみるのが正解なのかもしれません。
一つウラはなし~
今回の工事を完了して、お客様の所へ報告書を持って説明にお伺いした所、大変お喜び頂けまして「これからも瓦屋さんと沢山のご縁があります様に」と五円玉を頂いてしまいました。初めて頂いたお言葉と粋な計らいに感動しました~家宝にします!
また、お声がけ頂ける様にこれからも感動頂ける精一杯の工事をさせて頂きます
有難うございました。
ほしあに(星 周道)
星兄弟の兄/眼鏡してない方/バイク/瓦/お酒/無類のパグ好き/4代目になれるかもしれない瓦屋/御縁/ブログ更新遅いですが宜しくお願い致します。
#瓦 #雨漏り #壊れない屋根 #御縁 #五円玉