天災は忘れないうちにやってきた

群馬、大阪と大きな地震が続いています

東日本大震災を思い出さずにはいられません

犠牲になられた方のご冥福をお祈りいたします

又、被災されました皆様の一日も早い復旧復興をお祈りいたします

 

さて、地震とくれば“屋根”“瓦”が注目されます

昨日もマスメディアで、屋根から落ちてきた瓦に当たって救急搬送されたとか、自宅前に瓦が落ちてきて危険なので近づかないでと看板を設置される様子とか、矢継ぎ早に報道されておりました

 

業者がブルーシート掛けに追われる様子も度々放映されましたが、いつの地震でも映像を見て思う事があります

緊急時です。人も業者も足りません。

しかし、いくらプロといえど屋根の上は高所作業です

ノーヘル多すぎ!!!

手袋もろくに着用せず、足元も普通の靴、作業ズボンのすそもバサバサ...

毎日屋根の上で慣れているとはいえ、空を飛べるわけではありません

まして震災後の屋根はものすごく足場が悪く、外れてしまった瓦の上を登らなくてはいけない場合もあります

自分の家にきた職人が転落したら…プロが掛けたハズのシートが風で煽られ周囲に落下して二次被害が起きてしまったら…

 

緊急時、人も物も無い中で出来うる限りの安全対策を講じて、時には引く、安全確保出来るまで作業中止の判断が出来る事がプロの瓦屋の仕事です

梅雨時期、大雨の予測もされており誰でもいいから一分一秒でも早く養生して欲しいとお急ぎになるお気持ち察しますが、養生に来てくれた業者、大丈夫ですか?

 

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先にも書きましたが震災後の瓦は外れてしまっている事も多々あります

このままではシートどころか瓦の上を歩けません

まして外部足場も無い所での作業となります

梯子を掛け、瓦の上を歩けるか確認、瓦上に登れたら落下寸前の瓦や棟土、漆喰等の危険排除を行います

仮に復旧できる部分は瓦を仮に葺いてシートに頼る面積を極力小さくします

ブルーシートは持って1ヶ月です

1ヶ月後までに修理が来る保障はありません

頼らない方が良いにこした事はありません

ここまでやってようやくシートが掛けられます

現場の規模により一日1、2件しか出来ない事もあります

 

心無い悪徳業者から被害にあわない様にご注意ください

ノーヘル禁止!!!

 

1.ヘルメット未着用で屋根に登ろうとしたらその業者御断りしましょう。

2.屋根上での作業中は特に瓦の破片が落下しやすいです。屋根下には絶対近づかないでください。

3.遠方のナンバー、レンタカー(わ、れ)ナンバー、トラック・営業車が名無しの権兵衛さん、止めましょう。

4.正規な瓦工事店であるかチェックしましょう↓

加盟工事店の検索|屋根工事と瓦のプロ集団【全日本瓦工事業連盟】

5.それっぽい名刺なんていくらでも作成できます すぐに信用しないでください

6.地震で屋根が壊れる前に、キチンと診断、耐震化しましょう

 

 

優しいまちの瓦屋さん

(有)ホシ瓦屋 星 周道

 

瓦とバイクをこよなく愛する瓦屋さんです

 #瓦 #発信 #バイク #地震 

 

 

 

“瓦”にご注意を!!

時が過ぎるのは早いですね~

あっという間に3月が過ぎようとしています

さてさて、最近耳にする事が多くなってきましたので念のため書いておきましょう!

私達は「瓦」と言えば粘土を焼いて作った物しか、瓦と言いません

Wikipediaでも触れていますね

瓦 - Wikipedia

 

焼き物の瓦(粘土瓦)の単純な見分け方は“厚み”

一枚当たり最低でも約15mm以上はあります

表面の着色部分は陶器のお茶碗等と同じガラス質の釉薬を焼く事により発色させたり、炭素の被膜により銀色に着色させたりしますので、色褪せしません

なので塗装のメンテナンスは要りませんし素材も焼き物なので半永久的に持ちます!

がっ極まれに気候の合わない地域の瓦だったり、むか~しの焼き上げる技術が安定しない頃の瓦は凍み崩れてしまう事があります

又、塩害といい海岸沿い等で崩れてしまう事もありましたが、現在の瓦では起きませんのでご安心ください

 

葺きあがってしまうと一般の方は見分けがつかないレベルになってしまいますが同じく厚みのある物で「セメント瓦」と呼ばれる物があります

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こちらはセメントを素材とする物で、「厚型スレート」と呼ばれる事もあります

重さは粘土瓦と変わりません

基本的に塗装で色付けされていますので、色褪せします

表面が荒れてしまう前に塗装を行う必要がありますが、素材は30年以上持つ物もあります

但し、ご当地で作られていた物が多く似た様な物でも形状が合わず補修が出来ない事があります

 

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こちらの大阪城は“銅瓦”とよばれる銅板で出来た瓦が使われています

金属ですので、瓦と呼ばれていますが瓦屋さんより板金屋さんのお仕事になります

さてちょっとお話しを戻して、「厚型スレート」

対して「薄型スレート」があります

厚さ約5mm 葺き上げ時は重なっているので10mm以上になっている部分もありますが一枚当たりは約5mmしかありません

コチラも表面は塗装なので色褪せします

瓦よりは軽いですが、トタン・ガルバリウム鋼板に比べると重いです

f:id:kawarider:20180320220621j:plain厚型スレートは“セメント瓦”と呼んだりしますが、薄型スレートは同じスレート仲間でも瓦とは呼びません!

ココ大事!!!

薄型スレート、化粧スレート等とも言われますが“瓦”じゃ無い!んです

屋根材一般的にトタン等の金属系以外は“瓦”と一括りされていますが、素材も耐久性も全く別物です

高耐久、高性能が売りの粘土瓦を技術の進化で薄くして軽く安くした物では御座いませんのでくれぐれもご注意ください!

この辺を知ってか知らずか、ハウスメーカーさんに”瓦”を希望した所、今は軽くていい「瓦」があるので大丈夫ですよ!と

いざ出来てみたら薄型スレートだった...という私達目線では詐欺!と思える様な事が起きていますのでくれぐれもご注意ください!

ちなみに似たような言い回しですが「平板瓦」というのがあります

これも薄型スレートの事を指してる事がありますのでご注意ください

本当の「平板瓦」は粘土瓦です↓この辺りですね

製品紹介 | 【三州瓦】防災瓦の株式会社鶴弥

 

はい、スレートを連発しましたが、“本物”のスレートとは

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天然スレート(玄昌石)の事を言います

素材は石。色も素材色。屋根材の最高級品です。お値段も最高級!

東京駅の屋根に使われている事で有名ですね

 

という事で、瓦にご注意ください

日々技術は進歩していますが厚さ5mmの瓦はありません!

むやみに安い軽い瓦もありません!

 

 

 

優しいまちの瓦屋さん

(有)ホシ瓦屋 星 周道

 

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 #瓦 #発信 #バイク #平板瓦 #スレート 

No Kawara,No Life

無事行って参りました!

FBではちょこちょこ投稿してましたけどね

(一社)全日本瓦工事業連盟青年部 第6回定期総会 大阪大会

福島県代表として福島県瓦工事業連盟青年部 山田部長、五十嵐副部長、事務局(私)の3名にて参加させて頂きました

更に!全日本瓦工事業連盟青年部の執行部へ福島市から古山さん!

更に更に!全日本瓦工事業連盟の薄井理事長は福島県!しかも私と同じ郡山市

という事でかなり福島県推し頂いております。たぶん。

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各単組での瓦のPR活動として年間の交流事業を発表、投票を頂き上位3単組が表彰を頂けます

今回福島県は指導委員長賞(2位かな??)を頂いて参りました!

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狭い業界ですがその中でも全国で表彰を受ける事になるとやはり嬉しいですし、部員の士気が高まります

実は2年前も大阪での総会へ出席させて頂いたのですが、事務局を引き受けたばかりで未熟な面が多く、交流事業の報告も限られた内容でしかありませんでした

当然受賞する事も無く...

その時に”部長に、部員に何かお土産を持って帰りたい!”と強く思ったのを今でも忘れません

昨年、今年と2年連続となりましたので、益々繋げて行けるように事務局頑張って行きたいと思います!

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会議恒例のテーブルディスカッション

「(一社)全日本瓦工事業連盟(全瓦連)」の魅力ってなに?各々瓦の良さは知っているけど加盟するにあたってメリットや魅力が無かったら、加盟数減って行って無くなっちゃうよね?同業者、若い職人さんから入りたい!と思ってもらえる、一般の方から屋根=全瓦連と思ってもらえる発信をするには!

 

との事で、いざ纏めるとなると難しいお題でした

全瓦連自体の知名度が低すぎる部分があって、私達が全瓦連を売り込む事から始めないといけない...

業界内のブランドネームとしては最高、瓦工事業の全国組織としては唯一

ん。それだけしかないのか...と思いますが、私なりに考えた事。

加盟店に頼めば安心な裏付けは何か?マスメディアでバンバン広告打って華やかに売り込んでる一企業との差は何か?

 

私の地元では加盟店はどこの誰さんか皆知っていて、Line、FB等でどこでどんな仕事を行っているかみんな知っています

勿論、全国の瓦屋さんがFBに投稿されている記事も加盟、非加盟店関わらず同業者目線で「すごいいい仕事してるな~」と勉強させて頂く事も沢山あります

当然なんらかの不備があれば「あそこ誰やったの??」とやり玉に上げられますし、逆に皆知らないとなれば外部業者だとすぐに分かってしまいます

同業者=ライバルの目線で厳しく見張られる世界です

同業者同士専門知識の塊の中でやりとりされている情報ですので、信頼性はガチです!

 

一見、絶対安全そうにみられるマスメディア等の広告の数々ですが、裏を返せばレビューも盛れますし、同業者が他社の広告を評価する事はまずありません

 

これが一般のお客様の安全安心の担保になる最大のメリットかな?と思います

三ツ星シェフが密かに足しげく通うお店があったら行ってみたくないですか?

私は三ツ星でもなんでもありませんが、ライバルである同業者からも「あの瓦屋さんだったら大丈夫だよ」と言われるのが「全瓦連加盟店」特に青年部!!だと思います

 

www.yane.or.jp

 

 

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瓦屋根の永遠のテーマ?!

瓦の寿命は半永久的です

一生メンテナンス要らないから瓦にした方がいいよ!

ひと昔ふた昔前の瓦の売り文句ですね

震災後は申すまでも無く、残念ながら雨漏りを起こしてしまったり、訪販業者により更に悪化させられてしまった方は「ウソばっかり!」「瓦はもう要らないわ」と業者に裏切られてしまった感をお持ちの方も多数おられます

修理工事がメインな私にとって、現場は大切な教科書です

半永久的な寿命の瓦ですが、施工地域、方法によってメンテナンス費用や時期が大きく変わってきます

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地震で最も注目を浴びてしまったのがこの”棟(むね)” と呼ばれる、瓦屋根の最後の仕上げ部分です

昔~むかしは粘土のみ

地中から掘り起こし、山砂や藁などを混ぜ練り込み寝かせた物が使われていました

私が小さかった頃は”土練り場”というのがあって、親父達が雨の日等に土練機で練り合わせているのを良く見ていました

実はこれが本当に丈夫で長持ちするのですが、大変手間のかかる仕事ですし、現場への運搬がとても大変!

袋詰めの便利な屋根土に移り変わりました

粘土のみでは、雨風で溶けてしまう(袋詰め品になってから溶けやすい気がします)のと表面を綺麗に化粧する為、セメントや漆喰を塗る様になりました

すると・・・地震や経年劣化で化粧部分が落下する現象が発生!

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ならば中身まで同一素材なら剥がれない!

という事で南蛮漆喰という物が使われ始めました

製品も「水をはじく」「シリコン入り」等高機能高耐久を謳ったものが続々登場してきました

セメントは寒さにも強く硬くなりますが、瓦に対して硬くなりすぎる一面があり、収縮時には瓦と一緒に割れてしまったり、地震で大きな塊となって落下した事例が発生しましたので、使い方には注意しなければいけません。接着力が強い為瓦の再利用も出来ません

そこで当りが柔らかく粘土よりは溶けにくい南蛮漆喰はちょうど都合が良いわけですが、使用環境によって凍害をおこします

粘土に比べ、水を吸いやすい点があり仇となってしまったのです

「水をはじく」→「水を吸わない」→「硬化後水分を含まないので凍害も起きない」

という魔法の様な素材をそのまま使用していたのですが、実は...吸ってしまっていたのです

結果、冷え込みの厳しい地域では凍害、凍み崩れがおき、屋根の上から砂が降ってくる状態になってしまいました

ダメと分かってまた使用するワケにもいきませんので、メーカーさんでも製品の凍害試験を行い、クリアした物を出荷する様になりました

又、寒冷地ではセメントを現場で配合する様に用量指示もされる様になりました

私としても、漆喰部分へ出来るだけ水が当たらない工法に改善、セメント以外にも強度を向上させる成分の現場での配合等今現在も、常に研究改善を繰り返しています

漆喰、セメントの類を全く使わない完全乾式工法も出てきていますが、費用対効果や実曝での耐久性が分かりませんので、まだお勧めしておりません

瓦自体は半永久的ですが、メンテナンスフリーになりきれない部分がココなのです!

今現在使用している漆喰は軽石が配合され、軽量化にも効果をもたらす優れもの!

“完璧”はありませんが、資材と工法で限りなく壊れにくい屋根を作っています

 

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多能工with単能工

今日はとある問屋さんのお誘いで展示会へ行ってきました!

昔はいろいろな所で専門業者向けの展示会、即売会みたいのがあって飲んで食べて!?営業マンのセールストーク乗せられ果たしていつ使うかわかんない道具を買っちゃう事もしばしばありました(笑)

珍しい道具が並んでいて“特価”なんてついていて、追い打ちを掛ける様に『ツケ』が利いたらついつい伝票にサイン!!翌月正気に戻されるわけですが(笑)

プロの道具は高額ではありますが本当に頑丈で長持ちしますので買い替える頻度も少ない事もあり、展示会も少なくなってしまいました

インターネットでも買える世の中ですからね。

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今日の戦利品です。もっと沢山欲しいものがありましたが、来月怖いですからね~~

実はこの道具は瓦屋さん用の道具ではありません

ひと昔前なら、瓦屋には必要無かったでしょうし、展示会自体に出入り出来ませんでした

これ「板金やさん」の道具なんです

瓦屋根は瓦やさん、トタン屋根は板金やさん、と言った様にそれぞれ専門の職人さん(単能工)が納めるのが最も正解で確実な工事が出来ます

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過去の写真の使いまわしですが、この様に一ヶ所の修理工事にも多数の職人さんが必要となってしまいます

すると一、二日程度の工事箇所をそれぞれの職人さんにお願いすると、その人数分の工賃が発生し、同時に工事出来るわけではありませんので工程毎にタイミングをずらして現場へ入ってもらう様にすると工期もそれぞれの分延びてしまいます

大きな現場や難しい所は元請けさん(大工さんや設計士さん)が管理してくださいますので問題ないのですが、小さな修理はそうはいきません

瓦工事のついでに板金工事が出来、仕上げる事が出来る職人(多能工)が居れば瓦に合わせた板金工事、板金に無理させない瓦工事も出来る様になり、お客様にとっても費用の軽減になりますのでメリットがとても大きいです

多能工が求められる世の中であり、業態のボーダーが無くなってきた今、ガンガン攻め込むワケではありませんが、「瓦やさんついでにコゴもやっでくれられっかい?(ここも直してもらえますか?の意)」のお客様の声に「大丈夫だよ~」と答えられる優しい瓦屋さんになりたいと思います

 

さて、今日「つけ」で買ってきた道具代払わなくてはいけませんので、お仕事お待ちしております!!!

 

 

 

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寒い季節だから出来る事があるんです!

毎日寒い日が続いていますね

「寒くて大変だから暖かくなってからお願いします」

と優しく気を使ってくださるお客様、本当にありがとうございます

高い所での仕事なので安全第一、落ちてしまってからでは遅いです

 

折角なのでコタツでミカン!車庫でスーパーカブ...

 

といきたい所ですが、潰れてしまいますのでお仕事します

暖かくなってからの仕事は、体力的にも楽ですし捗ります

でも!寒い今の時期だからやりやすい所もあるんです!実は!

私の地域は雪は降りますが、数cm程度 30cmとかは年に数える位しか積もりません

足場板を瓦の上に設置してしまえば、雪下ろしして仕事する事が出来ます

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寒い時期のメリットは、虫が少ない事!

田舎で自然がいっぱいな所ですので、蜂の巣は当たり前

暖かい時期には電動工具に吸い寄せられる様にスズメバチが寄ってきます

ロックオンされたら最後、お仕事中断です

今の時期なら、蜂の巣を取る事も難しくありませんし、飛んでもきません!

それから、蛇!!

地中で冬眠中なので安心して瓦を剥がせます

夏は瓦の隙間が快適なので、ぐるぐる巻きになって入っています

噛まれた事はありませんが、心臓に悪すぎます。本当は害虫を食べてくれたり雀の卵やヒナを食べてくれるので雀が増えすぎて屋根が壊れるのを防いでくれます。

今は雀返しがあるので蛇にお願いしなくても大丈夫です!

まぁ良い奴らしいんですけどね。好きになれません。

ちなみに抜け殻を財布に入れてみましたが、バラバラになって財布が汚れただけでした…

 

それから!今日もやってきました

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瓦の中の漆喰や粘土が

いろいろな理由(また記事にします)によって水を吸い込んでしまい、凍って膨張を繰り返す事で砂や泥状になり瓦が崩れやすくなったり、草が生えたりする事があります

一度解体して積み直しの修理が必要となりますが、凍っていれば固まっているので瓦が汚れにくく解体し易いです

凍っていない状態だと、サラサラと崩れ落ちてしまうので辺り一面に飛んでしまったり、水を含んでいるとドロドロになってしまい、再利用するまでの清掃がとても大変です。

 

寒いし、作業時間も限られていますが、この時期だからこそやりやすい事があるんですよ~

虫がニガテな私にはとってもありがたい季節です

 

さて、明日も凍った漆喰と戦って来ることにします

 

 

(有)ホシ瓦屋 星 周道

 

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瓦は再利用出来ます

瓦は再利用出来ます

と言うより捨てるのは勿体ないです

震災後、私達瓦屋さんの圧倒的人工不足で、他職種の方々が瓦屋根修理に携わる機会が多くなりました

すると「この瓦寿命だから重いし降ろした方がいい」と別の屋根材へ屋根替えされてしまうケースがとても増えてしまいました

実は、焼き物の瓦自体の寿命は半永久的です

瓦以外の副資材(漆喰など)の傷みやズレの放置により屋根としての寿命はありますがきちんと施工された瓦屋根はメンテナンスのスパンも長く費用も殆どかかりません

地域の気候に合わず凍み崩れてしまったり、品不足の時代等で特殊な理由により極一部に傷やネジれが多い瓦を使ってしまったなど、元々性能を満たさない物も例外的にありますが、殆どが素材自体は数十年以上性能が劣化する事はありません

「瓦を再利用して欲しい」

意外とお客様からお願いされる瓦屋さんあるあるです

確かに、既存の屋根からの解体や清掃作業が必要となってきますので、材料費¥0とはいきませんが、新しい瓦を使うよりは資材費を抑える事が出来ます

近年処分費もどんどん高騰していますので、処分費を抑える上でも非常に有効です

 

思い切って新しい屋根材に変えてしまってリフレッシュ!もいいかもしれませんが、瓦屋根にする事で将来再利用して使う事が出来ます

更に長年使われてきたJ形(和形)なら、再利用時に足りなくなっても新しい瓦を合わせやすいので、家族が増えちょっと増築したい!なんて時も途中から継ぎ足しが可能です

洋瓦でも可能ですが、同じ瓦が無くなってしまった場合ちょっとテクニックが必要になってきますので瓦屋さんとしては和形推しですよ~!

J形防災瓦 エース | 瓦 | 【三州瓦】防災瓦の株式会社鶴弥

 

一代で捨てるなんて勿体なさすぎる!!

私の自宅の赤瓦は現在、所有者4代目 葺き直してから45年目!!

瓦はイイんです!

 

↓30数年使用されて再利用の為一度降ろした瓦

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↓20年使用して建て替えの為降ろして再び新しい家に上げるそうです

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